アフリカ

彼は、サックスで叫ぶ!
肉声で叫ぶ!
大地の裂け目から沸き上がる炎のような叫び声
ジャズという音楽が、とうの昔に置き忘れてしまった原初的な唸り。
その叫びは、ブルース、ゴスペル、黒人霊歌と同じ土を踏む。
ゴスペルは「ゴッドスペル」神の言葉から生まれたという。
テナーサックス奏者ファラオ・サンダースは、魂を叫ぶ。

彼は「怒れるテナー奏者コルトレーン」に心酔していた。
コルトレーンは、神になったと言われる男。
怒り、神、魂の叫び。

白人は「祈りなさい」と言う。
黄人は「天に願え」と。
黒人は「叫ぶ」。
それは、誰かに祈るのでなく、何かに願うのでもなく、
ただ、自らが自らを「叫ぶ」。
彼らには、悠長に祈っている時間的ゆとりや、
呑気に願っていられるような安全な空間はない。
アンゴラコレラ
コンゴの武力衝突
スーダンダルフールの内戦
ソマリアの混乱、
ニジェールの食糧不足………
暴力の嵐、死病の蔓延、自然の猛威、、。
今日明日の命が保障されない大地。
兵器産業、エネルギー産業、思想、主義、宗教、、、
さまざまな魔物から食い物にされている大地。
アフリカはファラオの生涯のテーマだった。
大地の叫びは、心の芯に火を灯す。

ただ今「アフリカを忘れるな!」キャンペーンを実施中。
かの大地に、笑顔が溢れるその日まで、俺一人だけのキャンペーン。
俺たちが日頃接するメディアは、アフリカを喰らう側のもの。
大地の現実を報道することはない。
たとえ何十万もの尊い命が失われようとも、それが世界の問題になることはない。
アフリカを喰う者とアフリカを救う者の戦い。

国境なき医師団
http://www.msf.or.jp/index.php
セーブ・ザ・チルドレン
http://www.savechildren.or.jp/index.html
日本ユニセフ
http://www.unicef.or.jp/