神臨

土曜の夜は笹塚の料理屋さんで今年初の「太鼓とラッパでピーヒャララの会」
太鼓仲間のMさんラッパ仲間のTちゃんクラシックラッパのAちゃんと俺で、今回のテーマは「音楽とはなんぞや?」。
「音楽とは衝動である」と阿呆のように繰り返していた俺は、そこで、神に、なった、気が、した。(←プロジェクトX田口トモロヲふうに)
「神になる」というのは、当人でさえ「なった気がする」程度のものだとは知らなかった。
もっとこう天啓に貫かれ全身が震えるとか、
世の生業の全てが瞬時にして見えたとか、後光が射すとか、
とてつもないドラマチックなことが起こり超自我が誕生するのかと思っていたら、
なんのことはない、絶対に揺るぎのない自分というものを繰り返し繰り返し吠ざきながら、
焼酎を何杯か呑めば、だいたいにおいて人は、神になるのだ。
なんとなく神になってしまった俺からの忠告だが、ドラマチックなことを宣伝しているような宗教はまず疑ってかかったほうがいい。
新橋の夜をネクタイ緩め千鳥足で歩く神々たちのほうが余程真実を物語っている。
コルトレーンは、人様から神になったと言われる男。
俺は、自分で神になったような気がする男。
演奏だって海イグアナが聴いたらそんなに違わないだろう。
今年こそジャムセッションデビューを果たそうと冬夜の寒空に誓う。