村人B

15、16、17とぉ〜、
私のぉ人生ぃ〜暗かぁったぁ〜♪
っと、くらぁっ!
「15、16、17とぉ〜」ときた日にゃ、
やっぱねー、
宇多田の母ちゃんの哀しい歌を、
口ずさまないわけにはいかないわけたわけで。
15、16、17日とぉ〜、
田舎に、新潟魚沼の守門村に帰省していただけなんです。
あぁ、そうか!
もう守門村は無くなり魚沼市になってしまったんだ。
はて??
俺が暮らしていた頃よりも、
人は少なくなり、年寄りばっかになっちまったあの山村が、
なにゆえに、町を跳び越して市へ昇格できたのか?
それはね、
その昔、新潟の山村から大東京に出てきて
「やーい、やい!村人村人村人B」ってみんなからバカにされたおいらは、
時の総理大臣小泉純一朗に
「なんとかしてけろぉー、村人Bなんて嫌でごじゃりまする。
せめて私を町人Aにしてくだせぃ!お代官さまぁ〜」と泣きついたからです。
違います。
もし、そうやったら守門町になっているはずです。
それにおいらこの先、どこかの摩天楼に住みついたとしても、
あくまで守門村の村人Bでござります。
なぜその村は消えたのか?
それは守門村在住の村人のA〜Zで住民投票してみて、
そんで魚沼市に統合が決まったのさ。
ばかだねぇー、市町村合併で村が無くなっていく世なればこそ、
「村」の希少価値が生まれるというものを。
ちなみに日本最小の村は東京です。
調べてみてください。
その村は大都会の片隅で、今も昔もこれからも村であり続けることでしょう。
塩を作りながら。
神々と一緒に。