ロバート津島

こんにちは。私は日系三世のロバート津島です。
クリスマス休暇を利用してニューヨークから日本に遊びに来ました。友人と二人であなたたちのライブを見ました。
日本語はほとんどわからないのでどのような詞の歌なのかは理解できませんでした。
サウンドについて気になった点がいくつかありました。
もしあなたがR&Bサウンドを指向しているのであれば、R&Bサウンドはロックサウンドでもポップスサウンドでもなくて、もっともっと低音のベースがうねり、キックが効いたサウンドです。
『アフリカをルーツにもつ音楽はみな子宮に響くリズムを持っています。「USA生まれの黒人サウンドR&B」は今や商業主義のただ中にしか存在しない音楽とはいえ、リズムはアフリカの大地の鼓動から離れたものであってはなりません。そしてそのリズムはビートを刻むとともに「揺れる」のです。』←これはアフリカ系の友人のことばですが。
デビューライブということでサウンドの問題まで手がまわらなかったのだと思いますが今後「あなたの歌」とともに「あなたのサウンド」を貪欲に求めていってください。
それからこれは私の希望ですが将来「ルーズさ」を身につけてほしいと思いました。
リズムのルーズさで言えば、言葉がその意味において伸び縮みするというか、歌っているあなたの心の揺れによって言葉がオンタイムより遅れたり伸びたりしたら素晴らしいなぁと思いました。(もっとも私は日本語がどうあるべきかは存じませんけど)
音程については、もっと揺れてもいいし外して歌ってもいい、正規の音程よりもぶら下がって歌うのもいい。
ルーズというとよく「怠ける」と誤解されますが、黒人音楽における「ルーズ」とは「ハートに正直に」という意味です。
まぁ、そのハートが「さぼりたい〜」と思った時の「ハートに正直なルーズ」も多々あるわけですが。
「ルーズ」=「自由」に歌えるように自分を研いてください。
最後にもう一つ希望を、あなたのスローバラードを聴きたい。
伴奏はシンプルにピアノ一台かギター一本で、声を張り上げないローキーで余韻を楽しめるほどのとてもスローなバラードを聴いてみたい。
私の街にあなたの歌声が響く日を楽しみにしています。
よいクリスマスをありがとう!
というのを英文にしてファクスで送ろうと思たけど、ふざけてると思われそうなのでやめた。
書いてある内容は大真面目です。