アヒル

ヒル顔が好きだ。
おれはアヒル顔の女が好きだ。
正確に言えば、「おれはアヒル顔した女のアヒル顔が好きだ」
昨日借りてきた「インザプール」という映画を観て、アヒル顔に惹かれる自分を発見した。
「自分を発見した」、なんて、素晴らしいんだろう。
小学四年の時、ことあるごとにちょっかいを出してからかっていた首がひょろりと長いキリンというあだ名の女の子のことを、
ある昼、給食にでた焼そばパンを床に落としてしまい舌打ちまじりに拾った瞬間、突然「オレは本当はキリンが好きなんだ」という自分を発見して以来だ。