貞子に勝ったデビューライブ

とても楽しかった我が人生初のジャムセッション
できることならこのまま筆を置きたい…。
6日に行われた師匠の還暦パーティーでの、いわばおいらの記念すべきデビューライブの話…、
「レフトアローン」と「マイフェイバリットシングス」を吹かせてもろたんやが、
やってしまったです、メタメタでした。
微塵の謙遜もなく、外した滑った酷かった。
演奏の最中はもとより、終えてからも20人の客、微動だにせず固まったまま。
もちろん拍手なんて一つもありません。
シラーっと部屋の隅から隅まで。
その空気に堪えられず俺の口から思わず出た言葉「すいませんすいませんすいませんでした」…。
これがねぇ感極まってルール無用のフリーゾーンに突入して、
「ブキャビィリピーッ!」っとコルトレーンヘッドバットをかませるくらい暴れたうえでの
お客全員どんひきーっ!っていうんならさ、
「てめぇらに俺の音楽がわかってたまるかぁ!」と叫びながら床を転げ回れば、我が人生ずいぶんとすっきりさっぱりするだろうから、
むしろそれは望むところだったんですが…。
いやぁ参った参った、サックスラッパ管楽器、いやあらゆる音楽に肝腎要の「音」が出なかったんです、まともに。
高い音が「キィーッ」としかならない…。
リードを湿らせておくのを忘れてしまったという ぽかミスもあったけど、
それを百倍にしてさっ引いたとしても、ひどすぎた。
あれなら、ガラスと黒板をリズミカルに爪で引っ掻いてみせたほうが遥かに音楽的だっただろう、まじで(−_−メ)
6日の夜は精も根も尽き果ててぐったりと眠りに落ちたけど、
翌日の夜、悪夢が脳裏に蘇り悔しくて悔しくて朝まで眠れんかったでな。
4、5日経ってようやっと
「最悪を経験したんだから、もう怖いもんなしや」とか
「何事も経験や」「この悔しさをバネに」「食あたりも三日まで」
「さてと、なんかあったん?」などと捉え直すことができたのだが、
やっかいな問題が一つ、確かビデオカメラが回っていたような…、、
もしその映像を見たら俺は、瞬時にして消滅するに違いない。
それに比べたらビデオを見てから一週間も生きていられるホラー映画リングなんて、ずいぶんノンキな話だな。