異ろもの祭り番外地二丁目

RさんSさん俺で交代交代に回し打ち。
Rさん初っ端からノリノリで、
大きくダンッダンッと打ったかと思えば、
下打ちの間に三つ四つと細かく入れてきたり。
ドンタカドンタタカカッドン!
前回のセッションで1テイク、Rさんがドラムを叩いたけど、その時と同様で、
まさに「眠れる獅子が目覚めた状態!」
武闘派ヤクザでいうところの所謂「イケイケ」っつうやつか?
まぁ幸いにしてそっちの知り合いはいないから、よくわからんけど。
ドンッンタタカッドドカカスタタタッ!
リズムは細分化されたり大きく波打ったり…、
ミュージシャンっつう生き物は、すげぇもんだなと、圧倒されるばかり。
それでも何とか「べらんめぇー!こちとら太鼓打ちでぇー!」
と一気にこっちも「本気と書いてマジと読むモード」に突入。
「Sさんソロで打ちませんか?」と軽く声を掛けると、
「えぇ?わたしぃ?」と言い淀みながらもバチはしっかりとその手に固く…、
…さ、さすが先輩。
その太鼓は、いつもより長くて…激しくて…、燃えていた。
すぐそばで見ていたRさん目を丸くして「今、鳥肌が…、」。
うれしいなぁ!
素人様が「よかったよー」と声を掛けてくれるのも嬉しいけど、
Rさんみたいなバリバリのミュージシャンに認められるのもこれまた嬉しいもんだ。
「ならば俺もやるどー」と、二匹目のどじょう狙いでおらも打つ。
「バシッバシッバシッ…」
力みっぱなしでまったくいい音が出ずに
「ハァハァゼェゼェ…、さよならー!」で終わり。
それでもRさん喜んでくれて、ありがたやありがたや。
あとは3人でノリノリイケイケで汗まみれになってドンドンドコドコ。
そして遅れてきた太鼓仲間のMさんも加わり、
4人でドンドコドンのズバンッグガンッ!
やがて、阿修羅と化したコルトレーンがRさんの身に御降臨あそばせたらしく、
人間様であることを放棄して、ドカズタッグワガギッテケケケドガン!!