@サミュエル・L・ジャクソンの2人目

「妄想●●●域」VS「妄想ジャクソン」抗争勃発5分前!!
デケデケデケデケデケデケ、チャララララチャッチャーチャッチャーチャーチャッチャララ…♪
(↑仁義なき戦いの音楽)
※なお知的財産所有権法に抵触するおそれがあり一部伏せ字にしてあります

バンド名を何にするか?
地下のミーティングルームでさまざまな案が飛び出した
が、
どれも個々の意見の枠を越えてメンバー全体へと広がっていくことはなかった。
煙草の煙りといくつかのアイデアが浮かんでは消える。
画家のSさんが到着してファイルされた作品を取り出した。
みんなが顔を寄せ合って見入る。
キャッチーでポップな絵、
街の一瞬をそのまんま切り取ったようなリアリーな切り絵、
ワラベ歌が聞こえてきそうなホンワカァとした和風画、
求人広告のコミカルなイラスト
4つのジャンル、4つの世界。
どの絵も完成度が高くさすがプロフェッショナルな職人芸。
そしてとても驚いたのがそれぞれのジャンルが独立して完成されていて、
ジャンルを横断するような共通なタッチもなければ世界感もないということだ。
ポップな絵、切り絵、和風画、簡単なイラスト、同じ人の手から生まれたとはにわかに信じがたいほどである。
数多いるアーティストの中にごく稀に存在する天才と呼ばれる偉人たち
一人の人間の内にいくつもの世界が分離して存在し、
それぞれが唯一無二の世界として光りを放つ。
そうあのエリック・ドルフィーバスクラリネット、フルート、アルトサックスを使いわけ
別個の素晴らしい世界を奏でたように。
Sさんは天才か?
あるいは子供の頃に何か変な物を拾い食いしたのかもしれない。
そんなSさんが5月のビッグイベントで、
我々の即興演奏に塗れながら即興で絵を描いてくれるというのだ。
さあ、とてつもなく最高にカッコイイバンド名を付けようじゃまいか!!