@コリアンタウンの夜、第三幕

娼婦の元締めっぽい御婦人にギャラリーゲットーの場所を教えてもらった私は、階段を恐る恐る上がっていく
いやがおうにもツェッペリンの名曲が頭の中で再生されてしまう。
昇りきると真っ白い扉が開け放たれていた。
「ごめんくださーい、どなたかいませんかー」
いきなり撃たれたら困るので大声を出しながら中に入る
と、
血の滴る手が飛び込んできた…。
何かを誰かを、掻きむしるためなのか、爪先がひどく尖んがっている痩せ細った白い手。
終末、刹那的、凶暴、鬱屈、精神崩壊、破壊…、都会の闇、ハード&ダーク。
(すまん(>_<)↑第一幕のコピペだ)
わーっ、逃げろー逃げろー!早く速く逃げるのだー!
行方知れずのジェニファーは、きっとここには、いない
いたとしても、いないのだ
別のところで綿アメでも食っているに決まってる
そうそうあの娘は昔からそういう子じゃった。
さあ、もうここには用はない出よ出よう
「愛しきジェニファーよ、今いづこ」
私はいわゆるホウホウノテイで逃げてった。
「いやー、危なかった危なかった、ここまでくれば人多いし大丈夫だろ」
人の多い職安通り。
「さてと、どーしたものか?」
このまま帰る→mzになんで来なかったん?と理由を聞かれる→「ションベンちびりまして」なんてさ、カッコ悪すぎて言えない→臆病者&正直者でない自分が嫌になる。

私は、銀色に輝くソプラノサックスFinal製ニッケルメッキ仕様セミカーブドモデルを握り直し、
再び魔窟へ向かった。