「ロゼ色の幻想の中に、リアルな城が見えた!」第一幕

ダンスシアター「ロゼ色の幻想の中に、リアルな城が見えた!」を終えました。
見に来てくれた方々、ありがとございました。
先月のプレ公演で率直な意見をビシバシと述べてくださった方々、ありがとです。
映像を撮影してくださった方、広告をデザインしてくれた方、スタッフで働いてくれた方、また僕の知らないところで汗をかきかき動いてくださった方々、ありがとです。

去年の秋から稽古が始まったこのプロジェクト。
最初の頃は22時くらいに稽古を終えて、打ち上げで軽く一杯だったので呑めたのですが、
今年に入ってから稽古に熱が入り終わり時間が22時半、23時となると遥々大田区から来ているぼくはなかなか「軽く一杯のつもりで呑んで」という余裕がなくなり、
呑みにいくみなと別れて泣く泣く帰る日々でした。
中野から新宿の総武線、新宿から品川の山手線はそれなりに空いてたりほどほどだったりでしたが、
品川から横浜方面行きの京浜東北線は混み混みの混みでございまして大変でした。
ぼくはミキサーやらエフェクターやらの機材をカートに積んでたりリュックサックにパンパンに詰め込んでたりしてたので余計、混み混みのぎゅうぎゅうが堪えました。
深夜の満員電車は過酷です。
まず、とにもかくにも酒臭い。
次に満員ギュウギュウなので痴漢に間違えられないように手足の最終ポジションを計算しながら乗り込まねばならない。
時として計算が狂い次の駅までジッと微動だにせず全身硬直させねばならなかったり(私はこの時危うく石仏になりかけました)。
乗り込む時に、おっ!なんだこの車輌だけやけに空いてるなラッキー(^O^)
そのラッキーの頭には必ず「アン」が付く必然。
アンラッキー。そうですゲロが座席に床にドバーと容赦なく、もしくはゲロの製作責任者である中年男性本体がゲロまみれで座席に寝ているか、床でうごめいているかのどちらか。
「やばいなー見たらこちらも貰いゲロをしてしまうぞ」と慌てて目を背けても、あの酸っぱい臭いからは逃れられない。
そんな車輌に乗ってしまった場合でも神様はきっとあなたにささやかな楽しみをプレゼントしてくださる。
次の駅から乗ってきた客が「わーい!席が空いてるよーラッキーラッキー座ろう座ろう」とニコッと、
とてもとても小さな幸せを感じるやいなやゲロの鉄槌をくらって一瞬にして表情が変わるというのをマジマジと見れる楽しみ。
それを見てぼくはご愁傷様と小さく呟く深夜の京浜東北線