@立川の夜の川原でケグリの宴 一つ目

立川駅の近くでローソンおでんを買ってバス停に向かって歩いてるとaイちゃんから電話がきた。
「今どこ?」
「もうすぐバス停」
「Yンジュが買い物してからバス停に行くから一緒に来て」
「ほいほい」。
立川駅のバス停で待つが、なかなかYンジュが現れない。バスは3本4本と発車していく。
持っていたおでんの匂いに負けてちょいとつまみ食いでもしようかと思ったころ、メールに気付いた「寝すごしてる?」
…ん??
意味がわからずに慌ててaイちゃんに電話した。「今どこ?」と聞かれたので「立川駅のバス停でYンジュ待ってるよー」と答えたら、
「ごめーん!降りたところのバス停だと思った」
「わははは、俺は乗るとこのバス停のつもりだった」。
バスを降りて迎えに来てくれたaイちゃんに「ごめんごめん」としきりに謝られる。
こっちこそ駅のバス停だとちゃんと伝えなくてごめんなー!

月明かりに照らされて青白く浮かびあがる岩肌は幻想的でなんだか地球っぽくない感じがした。
不思議とまったく寒さを感じなかった。
風がなかったこともあるだろうが、呑んで食って歌って踊って何もかもが楽しすぎて寒さを感じる回路が閉じてしまっていたのだろう。
Fァンさんは、すっかり料理人に徹していて炭火でサンマを焼いたりチゲ鍋を作ったり酒をみんなに作ったりと忙しい。
サンマ、鮭とキノコのホイル焼き、モツの煮込み、チゲ鍋、日本酒、焼酎、うめーうめーうめー!
tーちゃんが「モツが歯に挟まったぁ」と言ってニコーっと笑うのがかわゆすぎて、きっとこの子はモツでなくて恐竜を歯に挟めてもかわゆすぎるんだろうなと思った。

tーちゃんrイナちゃんaイちゃんとおいらでOサワさんを迎えにいく。
原っぱでいきなり側転を始めるrイナちゃん、崖を駆け登るaイちゃん、みんなでアンパンマンの歌を歌いながら歩いて、tーちゃんの「ジャンケンしよー」の一言で超盛り上がったりして、みんなすっかり小学生気分ではしゃぎまくる。
その時ぼくは小さくて暖かい幸せを感じてとても嬉しくなったのだ。

Fァンさんが「秋だからメロン割りをしよう」と言い出した。
ケグリは突拍子もないことをやらかしてしまう連中だと薄々気付いてはいたのだが、11月の夜の川原でメロン割りとは、いやはや何もコメントのしようがない。