@OKUBOアジアの祭

OKUBOアジアの祭に行ってきた。
あのケグリが演奏するというので本番直前にFァンさんに「興にのったら踊りで入っていいですか?」と恐る恐る聞いた。
「いいよいいよどんどん踊ってくれ!」と即答快諾してくれた。
ゆっくり小さく鳴るケンガリ、チャンゴ、プク、チン、まるで遠く遠くの雷鳴や雨音。
風が吹き雨足が近付く。
ケグリの音が徐々に密度を増していく。
いけるのか?俺は入っていけるのか?生まれてこのかた一度も人前で踊ったことないのにお客の視線を一身に浴びて俺は何をしようというのだ?
ケグリのステージをぶち壊す気か?
繰り返す自問。
雷鳴が響きチャンゴが奏でる雨がドシャ降りになった時、自分が息をしているかさえもわからないまま一歩を踏み出した、激しい雨に永い眠りから目覚めたばかりの蛙のように、地べたを這って。

ケグリに続いてまごめ会が八丈太鼓を打つころには本物の雨が降ってきた。
大粒の雨を避けるために大きな葉っぱの木の下で会場参加の廻し打ち。
おぉ〜、この噛めば噛むほど味がでるこの太鼓は〜、まさにあの御大、だめ連のPペさんではないかぁー!やんややんやの喝采で超盛り上がる!
ノリにのったお客が次から次へと打ちまくりまったく切れ間がなくて、
お〜い時間は大丈夫かー?
あかん、この盛り上がりに誰ももう時間なんて気にしてないわ(笑)

廻し打ちの異様な盛り上がりに影響されてか河内音頭がハイテンションで歌いだす。
強い雨が降るのもお構いなしに黄八丈のまま飛びだしたkミーが踊りの輪に加わると、まごめのみなさん関をきったかのように雨の中に踊り出る。
見よう見真似で河内音頭を踊り、間違えては笑う。
ぼくは早々に諦めて自分勝手のテキトー踊りで笑う。
馬も蛙も人も人もみんな濡れてみんな笑顔で気持ちいい。

OKUBOアジアの祭、
阪神大震災の被災地に印刷機を背負って飛び込んだあらばきのおばちゃん。家を失い友人を失い家族を失って茫然自失になっている人々に、温もりあるカワラ版を刷って届けて刷って配って。
そんなおばちゃんがふと思ったこと「もし、人種国籍がさまざまで横の繋がりが薄い大久保、流れる町の大久保を大地震が襲ったらどうなる?ご近所同士助けあえば救われる命があるのに」
地震がくる前に、人種国籍宗教に関係なく人と人を繋げよう!祭りをやって人を集めて繋げよう!祭りで遊びながら防災を学ぼう!」
OKUBOアジアの祭。
最高の祭りだったありがとうー♪