東北や関東にいる友達を救ってみるかプロジェクトのある一つのファイナル

いよいよこれから内部被曝低線量被曝の危険の章に入ろうと思ったが、
例によってまた緻密にして長文すぎるレポートになりそうで、その間に読者が逃げると困るというか、ぼくはとても寂しいw。
なので、後編にいく前にこのプロジェクトの希望を担うところを先に書いとく。

今おれが暮らしている新潟県魚沼市細野は、魚沼市の北側に位置していてそれほど放射線量が高くない。
下の早川マップでいうと魚沼の「沼」の字のあたり。この地図を見てわかると思うが、そう俺様の力でおらが家の直前で放射線ブルームを止めたのだよ、w。

幸いなことに水源は浅草岳の南隣に位置する守門岳(地図にはない)で汚染されてない。
なのでこの地域で作る米、正真正銘の100%魚沼コシヒカリはベクレてないだろうと考えてる。(秋に収穫したらちゃんと測ってみるけどね)

魚沼市が調べた平成23年産コシヒカリ放射性物質の検査結果はこんなんです。うちは守門ってとこ。

地域名     放射性セシウム          分析機関名
     Cs−134   Cs−137
堀之内   検出せず   検出せず ㈶新潟県環境衛生研究所
小出    検出せず    検出せず ㈶新潟県環境衛生研究所
湯之谷   検出せず   検出せず ㈶新潟県環境衛生研究所
広神    検出せず    検出せず ㈶新潟県環境衛生研究所
守門    検出せず    検出せず ㈶新潟県環境衛生研究所
入広瀬   検出せず   検出せず ㈶新潟県環境衛生研究所
【分析方法】
 ゲルマニウム半導体検出器を用いたガンマ線スペクトロメトリーによる核種分析法
定量下限値】
 Cs−134、Cs−137ともに10ベクレル/kg

ちょいとこれまでのぼくの経緯を話しとくわ。
去年の秋、魚沼で一人暮らししていたおふくろが亡くなり実家が無人になってしまった。
空家にしてほっとくと冬の雪で家が潰れるので兄弟、親戚で「細野の家どうすんべ?」となった。
ぼくは原発事故のことも頭にあったが、それより何より「今おれが実家に帰ったら家賃なしで田んぼと畑が付いてるんじゃね?」「うほっ自然の中で自由気ままの一人暮らし!」
そしたら「ケグリのみんなに年がら年中来てもらい、春には田んぼで豊年豊作を祈り秋には収穫の喜びを奏で踊るなんて最高だなー」と思い帰ることにした。。
それでぼくは、おふくろに寂しい一人暮らしをさせておいた申し訳なさなんかさっぱり忘れてどこ吹く風で、イケシャーシャーと23年ぶりに帰ってきたのだ。
んでまあこの数ヶ月、お寺で草刈りのバイトをしたり田んぼやったり畑をテキトーにやったりして呑気に生きてた。
だけど原発事故を調べているうちに、さすがに呑気でいられなくなった。多くの友達が汚染レベルが高い場所で被曝し続けていて、それは命に関わるほどのことだとわかったから。
それでこの場で警告を発して「おまえらはよ安全なとこへ逃げろ」とやってるわけです。
でも、危ないばっかり言われてるとどうしても悲観的になってしまい出口を見つけられなくなる。

そこで、です。
もし安全なとこに避難したいのに行くあてがない人がいたら、とりあえずおらの家にくるといい。
部屋は五つ六つあるのでそこそこの人数泊まれます。家族でも友達同士でもどうぞ。
別に期限もなにもないので、のんびり山々川々で遊びながら将来を考えるのもいいし、田んぼ仕事、畑仕事をしてくれてもいい。
米はあるからあとの食費や光熱費などを割り勘にすればそんなに生活費かからない。
より安全な地に行くあてができたらそちらに行くがいいし、もしここが居心地がよかったらそのまんまいればいい。
あまりにも居心地がよかったら、そのまんまこっちに移住したっていいぞ。仕事だってハローワーク行けば何かしらある。
なんだったら俺たちで村でも作ろうか?いやいやならばいっそのこと独立国家を作ろうぜw。
デトックス的に体から放射線を排出するために、しばらくこっちに滞在するなんてことでもいい。
おまえらが、自分と愛するものの命を守るため生きるためならば、大いにおら家と田畑を使ってください。
そうすることが、この家と田畑を残してくれた父母への恩返しでもあり、ぼくの人生を大いに楽しませてくれたおまえらへの少しばかりの恩返しになればとも思っている。
なので、興味があったら誰でも遠慮なくいつでも気軽に連絡くださいな!メールでも電話でもどーぞ。

最近よくパラレルワールドを考える。
東日本大震災が起きなかった世界。地震だけ起きた世界。地震津波が起きた世界。地震津波原発事故が起きた世界。
おいらは一番大変な世界に放り込まちまったんだなと。
これは本気にならないと世界に潰されちまうぞって。
シンプルに一番大切なこと、『命あってのものだね』ってとこから一つ一つやっていくしかないなって。
その一つがこのプロジェクトなのだ。