東北や関東にいる友達を救ってみるかプロジェクトの後編「mission4 内部被曝と外部被曝の違い」

プロジェクト前編のおさらいを今一度どうぞ。
「東北、関東、首都圏は極めて深刻な放射能汚染であり、もしこのままなんの対策も取らないならば、今後数十年に渡って数百万単位の犠牲者がでる可能性が高い」

んで、今日から後編です。
東北や関東にいる友達を救ってみるかプロジェクトの後編「mission4 内部被曝外部被曝の違い」。。

☆ポイント1 内部被曝量に換算するときの実効線量係数には何の根拠もなくデタラメ、リスクを過小評価している。
↓40分くらいからどうぞ  ※時間がある人はぜひ全部見てください、福一事故の押さえておくべき「基本」がここにあります。
フクシマの真実と内部被曝−20120329くわみず病院 勉強会 小野俊一
http://www.youtube.com/watch?v=DO2tO7Im4OU
 
「院長の独り言」小野俊一ブログは他にはない話の数々で大変おもしろいです
http://onodekita.sblo.jp/


☆ポイント2 内部被曝のリスクを過小評価してもなお、実に被曝の80%が『食品による内部被曝』によるものである。
チェルノブイリ事故1年間のオーストリア人の被曝」


☆ポイント3 内部被曝外部被曝の違い
外部被曝=火の前で体を暖めること。内部被曝=赤熱した石炭を食べること。」クリス・バズビー
http://www.globe-walkers.com/ohno/interview/busby.html

内部被曝でガンになる具体的のメカニズムは、放射線により局所的に長時間、集中攻撃された細胞はDNAをちょん切られる。修復機能によって再結合しようとするが高密度イオン化により異常結合→異常細胞が増殖→ガンになる。
外部被曝では、そもそも放射線により局所的に長時間、集中攻撃はされない。たとえ外部被曝により、まばらにDNAをちょん切られてもDNAの修復機能により正常に再結合できる→健康維持。

「国・東電・全てのマスコミが口を揃える理由 - ICRPの欠陥」
http://blog.livedoor.jp/jazzim/archives/2728921.html
内部被曝についての考察」
http://www.cadu-jp.org/data/yagasaki-file01.pdf

本日の結論
内部被曝をいかにして避けるかが、ぼくたちが生き残れるかどうかの最重要命題。。

次回からずばり内部被曝に的を絞っていきます。
かるーく予習でもどうぞ↓
「ベクレルについて考えてみよう」
http://kingo999.web.fc2.com/becquerel.html
※ベクレルとは、放射線を発生している放射性物質からどれくらいの放射線が出ているかの単位で、1ベクレルは1秒間に1本放射線がでることです。
10ベクレルの食べ物を食べると、体の中に取り込んだ食べ物から1秒間に10本の放射線が放出され、DNAを傷つけます。
1秒間に10本なので、1日では10本x60秒x60分x24時間で、864000本になります。
放射性物質が、体内にある限り、放射線は放出されます。
放射性物質セシウムだとすると、セシウム137の生物学的半減期は約70日なので、70日後にやっと半分の5ベクレルになります。
一回だけの摂取だとこうですが、毎日10ベクレルの食べ物を取り続けていると体内のベクレルはどんどん蓄積されます。
500日を超えると、体内の残留量はなんと1400ベクレルになります。
1日で、120960000本の放射線を浴びることになるのです。
セシウム134の場合は、生物的半減期が100〜200日なので、もっと蓄積されることになります。
10ベクレル程度だと軽視してはいけません。
放射能はどんなに微量でも、確実にあなたのDNAを傷つけるのです。

「フクシマの真実と内部被曝」小野俊一 書き下ろし 
http://onodekita.sblo.jp/article/56738288.html
5 内部被曝とその影響
放射能というのは放射線を出す能力のことで(放射能の強さを表す単位㏃)、放射能をもった放射性物質から出てくるのが放射線(人が受けた放射線影響の度合いを表す単位㏜)。医療用放射線の場合は、スイッチを入れたときに放射線が飛ぶだけで、スイッチを切れば消えるし、放射性物質放射能)は出てこない。ところがこれをあえて混同して、0.3μ㏜/hrをホットスポットとして警戒する人に対し、0.3μ㏜/hr=2.6m㏜/yearだから頭部CT1回分にすぎず、何の害もないと考える医師や専門家が殆どで、彼らは放射能を「正しく」恐がれという言い方をする。

自然放射線も人工放射線α線β線γ線からなっていることは同じで、外部被曝(体外にある放射能からの被曝)においては、自然も人工も区別する必要がない。しかし内部被曝(呼吸や飲食により体内に取り込んだ放射能から受ける被曝)においては、元素によって体内挙動が全く違ってくるので、外部被曝内部被曝はまったく違うものとして考えなければならない。

ところが山下俊一氏(福島県放射線健康リスク管理アドバイザー)は、同じシーベルトの数字なら外部被曝でも内部被曝でも人体への影響は同じと言いきっている。放射能の本当の影響などまだ誰も何もわかってはいないのに、このように言ったとたん、何もかも安全ということになってしまう。

 ㏃(内部被曝の影響評価)を㏜(外部被曝の影響評価)に換算する実行線量係数というさも科学的なようででたらめな係数も存在し、これを用いればどんな野菜を食べてもガンにもなんにもならないということが証明されてしまう(そのために作った係数だから)。そして実際に健康被害が出ても、こんな数値で出るはずがないから放射能が原因ではないと言われることになる。カリウムセシウムは断然別の物質なのに、人体中に放射性カリウムが存在するから、セシウムでガンになるというのはウソだという放射能安全デマも語られている。

核分裂生成物(放射能)がふたつに割れて、ヨウ素セシウムが出たら必ずストロンチウムなども出ることは先に述べたが、そのほかにも無数の放射性元素が出現し、しかもその体内挙動についてはまだ何もわかっていない。そんな状況で外部被曝内部被曝の影響が同じだなどと言えるわけがない。またそれらの多様な放射性元素放射線を出しながら放射性崩壊をして、別の物質に変化し続けていくことも問題を複雑にしている。半減期というのは放射能が半分になるだけであって、その4倍の時間をかけてようや16分の1まで減るということ。放射能の影響はずっと続いていく。

放射性物質の種類によって蓄積する臓器は異なるが、上述のとおり無数の放射性元素の体内挙動は殆ど不明で、しかも体内でもどんどん変化していくのだから、体の方が混乱するのは明らか。ヨウ素甲状腺蓄積だけはIAEA国際原子力機関)もようやく認めたが、チェルノブイリでも事故後3年後くらいまで全く出現しなかった甲状腺癌が今回はすでに出ているので、フクシマは予想以上に進展が早いといえる。ストロンチウムはおそらく摂取後1日くらいのうちに骨に蓄積して、白血病などを引き起こし、セシウムは筋肉に蓄積して、心臓の筋肉の場合には心不全による突然死などを惹起する。セシウムは化学的にも非常に反応性の激しい物質で、こんなものが安全であるわけがない。

ちなみにJTセシウム100㏃/kgのタバコの葉は混ぜて使うと言明しているので、タバコにもセシウムは入っているし、タバコの火が700℃であるのに対して、セシウムの沸点は641℃なので、肺にも副流煙にも気体のセシウムが入ってくる。

ガンや白血病ばかりが話題になっているが、内部被曝の本当の怖さは細胞全体の壊死が起こること。血管、心臓の筋肉などの壊死は突然死につながり、事実心筋梗塞脳卒中の増加報告が出ている。限られた範囲の脳細胞の死は、知能低下を招く可能性もあり、関東地方では40代で痴呆症発症例などもでてきている。しかしこれらについては十分な評価がなされておらず、全て起きないことになっている。過去の大災害疫学調査の結果と異なり、東北大震災後においては不全、脳卒中などが有意に増加しているとの学会報告もあるが、原因はストレスのせいにされている。その他にも突然死、若年死の報告が出てきている。その一方で放射線健康リスクアドバイザーの山下俊一氏は、ガンのリスクが上がるのは年間100m㏜以上であり、それ未満ならリスクはゼロと明言している。