雪舞い

ふわふわと雪が舞うのを見てたんだ。
風に吹き上げられて、どこまでも舞い上がってゆく雪片もあったりしてさ。
ふわふわと舞い、いつか落ちていく。
落ちて、溶けて、水になる。
また、空から、別雪が、ふわふわと舞い降りてくる。
落ちて、溶けて、水になり、蒸発して空に昇り、雲になり雪になる。
ふわふわと舞い落ちる。

そうなんだぁって解ったんだ。
「あー、そうなんだなぁ」ってね。
「命が有るとか無いとかなんて、もともと嘘っこなんだなぁ」ってさ。

雪のように舞いたくなり、窓枠に足を掛けた。