特別な夜に響く、特別な歌と想い

友達のボイトレ先生Cさんのお別れライブに行ってきた。
大勢の歌手、ミュージシャン、ダンサーがCさんとの別れを惜しみ集まり歌い踊るパーティライブ。

堪え難い別れの切なさの裏返しだろうか、とびきりの笑顔で歌う者がいる
別離の最終時刻という無慈悲な壁に、ヒビを入れようとしているかのように、激しくダンスする者がいる
膨らんだ想いが歌を越え、涙とともに溢れ、聴くものの心を直に揺さぶる歌を歌う者がいる
みんなの最高に熱いプレゼントを受けてCさんは歌った。
その歌はどこまでも力強く激しく、
その声は幾多の出会いと思い出を強烈に照らす、
その言葉は深い感謝に満ち、
その息吹からは愛が溢れ、
彼女の流す涙はあらゆる時と色彩を帯び、
愛を信じない俺の涙さえも透明にする。

Cさんが俺たちに歌い伝えたものは、とても大きくて深くて大切なもの
受け取った俺はそれを絶対に忘れることはない
引き継いだ者はそれをさらに磨くことをやめないだろう

まだ二回しか会ってないのに
まだ二回しか歌を聴いていないのに
まだ一回しか言葉を交わしていないのに
まだ一回しかハグしてないのに
出会ってすぐの別れ…
時間を忘れるくらい、歌のこと音楽のことを話しあいたかった。

逢えてよかった、歌を聴けてほんとによかった
特別な夜に、ありがとう