ドルフィー節、俺節、鰹節

ディスクユニオンエリック・ドルフィーの「アウト・ゼア」を買って聴く。
唯一無二、唯我独尊のドルフィー節が炸裂!
最高です。
パーカーは、音楽家が寄ってたかって分析分解して丸裸にしてしまったけど、
ドルフィーは「???」の連続らしい。
「らしい」と書いたのは音楽理論はもとよりコードさえわからない俺には音楽を分析する能力が無いので、
パーカーとドルフィーの違いを説明できない。
「違う」のはわかるけど「何が違うのか?」はわからない。
ドルフィーは小鳥とセッションしていたという。
小鳥のさえずりは人が作った音楽理論では割り切れない。
彼は小鳥ルールで吹いているのか?
それとも彼独自のドルフィールールなのか?
ミュージシャンの間では「彼はバップを逆から吹いているんだ」なんて珍説もあったらしい。
ミュージシャンに騒がれるドルフィーは、類い稀なる多重人格的マルチリードプレイヤー。
楽器を見事に使い分ける。
たぶん三人いるのだろう。
バスクラリネットドルフィー、フルートドルフィー、アルトサックスドルフィー
どの楽器でも「ONE AND ONLY」カッコイイ。
俺も俺節を見つけたいです。
俺のリズムで俺のスケールで俺の音を奏でる。
プロのミュージシャンになりたいわけではなく、
俺は、俺になりたいだけだから。
俺は、俺の底と俺の天井を見なくてはならない。
それが、恥ずかしいほどに、低い底なら掘る。
それが、くだらないほどに、低い天井なら、破る。