ロックな奴のブルース

なんか太田総理ってロックしてるなぁ。
昨日、ラッパの練習をさぼって、帰ってテレビ付けたら爆笑問題の太田が、涙目になりながら熱く訴えていた。
戦争問題、日中日韓外交問題
「太田総理のマニフェスト」たまに見るけど、なかなかいい番組です。
太田の意見はダイレクトに響く。
「TVタックル」や「朝生」などで、政治家や評論家、大学教授たちが、したり顔で偉そうな能書きをたれるよりもグッとくる。
さて、最近ロックな奴と言えば忌野清四郎。
喉頭がんを患ったことを「この新しいブルースを楽しむ」と言ってのけた。
カッコイイです。
ロックです。
ロックのど真ん中です。
うちの師匠もがんを患い、八時間にも及ぶ手術で臓器を一つを全摘出しました。
手術前「命に関係ないところはモルモットになるから勉強せい」と執刀助手の若い医者に言ったという。
けど俺が思うに、臓器摘出の大手術で命に関係ないところなんてないだろうと。
まったく、死を覚悟した人は、余裕さえ感じられる。
手術前に役人を呼んで正式な遺言書をしたため、
当日は「俺は、マナイタの鯉となりただ寝ていればいいから楽なんだ」と。
こちらはロックというよりも、もはや悟りの境地。
術後、医者も看護士も驚く驚異的回復力で、病院のベッドで千羽鶴を二千七百も折り、千羽を看護婦さんにプレゼント。
あれっ千羽鶴って患者さんが、いただくんやなかったっけ?
十日に退院、たばこを止め酒も止め、毎日散歩。
お見舞いにきてくれた四十人もの人々へお礼を込めて毎日千羽鶴を折る。
生命力全開で、軽く十年は若返ったでしょう。
師匠の太鼓がどう変わるか楽しみだ。
生きるか死ぬかの災いほどすごい芸の肥やしはない。
もとより俺たちはみな、生きるか死ぬかの人生なんだ。
奇跡的に生まれて、奇跡的に生き長らえている。
さあブルースを楽しもうぜ!
命掛けて楽しもう!