ヂンとジン

「ヂン、ヂン」という花村萬月の小説がある。
「美醜という魔物」を恐ろしいまでに描いた快作。
花村萬月を好きな人は、ぜひ、読んでくれたまえ!
あぁっ、けどね、過去に整形手術をした人や、
これから考えている人は読まないほうがいいです、まじで。
あとねぇ、自分の顔が好きなんだか許せないんだか知らないけど、
鏡ばっか見ているような人も読まないほうがいいです、たぶん。
ちなみに俺は、自分がベッカムロナウジーニョどっち似か?を確認するために、
三日に一辺ほど、鏡をチラ見する程度です。
頭さえ洗わなかったら寝ぐせは三日もちます。
だから俺のことを「カッコばっかの人間」という批判は見当違い甚だしく、
「カッコでさえまともでない人間」といったほうが、より正しいので、そこんとこヨロシク!
さてさて本題に入ろう。
最近、出てきたロックバンド「ジン」のことを書こうと思って「ヂン」から入ってみたんだけどさ。
J−WAVEから流れたジンの「雷音」を聴いて、久々に「きたぁ〜」。
日本のロックで「きたぁ〜」って感じは、ブルーハーツの「リンダリンダ」以来だから20年ぶりの快挙と言ってもいい。
最初「誰や!このギザギザに尖った声は?何言うてるか、わからへんけどイケてんじゃん!」思た。
すぐさまJ−WAVEのサイト「現在のオンエア曲」で調べたもんね。
携帯からクリック一発でラジオから流れる曲名や歌手名がでる。
さらなるクリックで即座に該当するCDを買うことができる優れ物。
いやいや、これで請求書さえ廻ってこなけりゃ優れ物なんやけどねぇ。
貯金額の十倍もの借金を抱えているのも忘れてCDを袋買いしてしまう俺にとっては、
とても恐ろしい代物です。
「ジン」のボーカルはいつか声が出なくなるだろう。
すごく喉に負担を掛ける歌いかた。
先日ミュージックステーションでジンを初めて見た。
爆発してた。
声がつぶれるまで突っ走れ!
魂を叫ぶのだ!
ロックだ!
パンクだ!
花火を上げろ!
太く短く生きるがいい。