ピラミッドの弐

「ど〜でもいい」ことを書いていて、ふと思ったんやけど、
たまに「何が何だか、わからなくなって人を殺してしまった」などという事件があるやろ?
あれって「何が何だかわからなくなって、『すごくいい事』をしたっていいんじゃないかい?」
何が何だかわけわからんくなって、
すごい勢いで街を隅々まで掃除機かけまくる会社員Aとか、
何が何だかわけわからんくなって、
駅の大便器を磨き続けたアルバイトBとか。
そういうおもろい奴おれへんのかな?
…きっといる。
ニュースで取り上げないから俺たち知らないだけなんだ。
もし君が、掃除機片手に街を歩いている会社員Aを見かけたら、
それは、いい事をやり終えて帰るところ、
拍手で彼の偉業を讃えてやってくれ。
もし君が駅のトイレに入った時、隣から
「フン、フン」という鼻息と「キュッ、キュッ」という便器磨きの音が聞こえてきたらを聞いたら、
「おっ、やってるな!がんばりや!」と、ぜひ声を掛けてやってくれたまえ。

で、師匠の快気祝い温泉旅行の話の続き。
師匠が群馬の八木節やってる友達に紹介された宿が、
場所は那須、江戸から一泊旅行として距離はちょうどいい。
料金もなかなかリーズナブルで、
それにそれになんとなんと、太鼓を叩ける劇場があるという。
素晴らしい!
その宿の名は「ピラミッド元気温泉」。
どうだ!マイッタか!
建物の形は当然のごとく三角だ、ピラミッドそのまんまだ。
その色は?
もちろん「建築当初はピカピカの黄金色だっであろう、くすんだ色」だ。
スフィンクスが左右に鎮座している。
手作りらしきミッキーマウスらしき人形が、門柱に立ちお出迎えしてくれる。
巨大化した黒ひげ危機一髪ゲームがいくつも庭に立っている。
怪しくて、妖しい。
イカレポンチの館。
中に入れば奇木や奇石が、そこかしこに展示されており、
さらに奥にパワースペースなる瞑想の部屋が。
料金700円。
700円で誰でもピラミッドパワーが得られる。
イカレている
いや、とてもイカシている。