もう一人のKさん

俺の仕事現場に、焼き物師Kさんとは別人の「もう一人のKさん」がいる。
こっちのKさんも只者ではない。
ハードボイルドな毎日を生きている。
先週日曜の5時に(朝か夕か?わからない)公務執行妨害で逮捕された。
マイルス・デイビスのように、黒人に対して横暴なお巡りに対抗して逮捕されたのならヒーローだが、
Kさんの場合、酒に酔った勢いで警官に絡んで、手が出てしまったのだと思われる。
そして、よく日、留置場で目覚めて「あれ?何で俺こんなとこにいるの?」といったのが大方の真相だろう。
こまったものだ。
数年前、スクーターを酒酔い運転して自損事故で大怪我。
一昨年には、自転車を酒酔い運転してタクシーにはねられ大怪我。
細かいトラブルは数えきれない。
去年だったか?その前年だったか?に、
Kさんと元後輩のS君と俺でカラオケに行って、
殴り合いの騒動になった。
その顛末は、ここに書いたような気がする。
見事に、酒に呑まれていく人生。
酒ってのは、人によっては最強最悪のドラッグ。
しかも、すぐにいつでも簡単に手に入れることができる。
自販機、酒屋、コンビニ…。
ある意味、シャブ中の更正よりも大変だ。
アルコール依存症の治療プログラムのある医療機関と、
断酒会などの自助グループをメモして渡した。
俺の仕事仲間の「もう一人のKさん」は、
酒を止めることができなきゃ
「野垂れ死ぬか、酔って起こすトラブルで殺されるか、殺してしまうか」だろう。
まぁ、ここが人生のふんばりどころっちゅーやつや!
がんばりや!