七転八倒、七転び八起き

フィギアスケートの場合、トップ選手といえども、回転ジャンプを失敗してよく転ぶ。
俺は秘かに、転んでからが勝負だと思ってる。
確かに、転んで大きく減点されるから、
上位入賞はできなくなるだろう。
お尻を着いたその下で、今まで何年もやってきた努力が、
ペシャンコになってしまうわけです。
集中力は途切れ、意気消沈は当たり前。
それでもなお、起き上がって演技を続行しなくてはなりません。
転倒後の演技が小さくなったり、三回転が二回転になったり、というのは、しごく当然と言えます。
しかし中には、何事もなかったかのように演技する選手がいます。
あるいは、開き直って、より大胆に演技する選手。
練習でしか成功したことがない技にアタックする豪気な選手も。
転んだことをまったく引きずらないで、
今のジャンプ、次の回転に集中する。
その経験と心の在り方は、次の大会、来シーズン、今後の競技生活に生きてくる。
いや、一競技に留まらず、人生における谷間局面で必ず役にたつ。
「太鼓の祭典」。
明後日いよいよ本番。
即興で打つ太鼓だからノルことができないと悲惨で、途中でよく失敗してヨタヨタします。
明後日本番で、ど派手にズッコケて大転倒しようと思います。
俺の太鼓が始まるのは、そこからなのじゃ!