フリーセッションtake1

中二日開いて、ようやっと水曜夜のセッションのことを思い出せるくらいに落ち着いたような気がする。
セッションに声を掛けてくださったRさんから紙を渡された
「今日はこれに沿ってやりたいです」と言われ紙に目を落とす、
音楽用語らしき単語が全て横文字で書いてある。
俺のレギュラー言語である「ひらがなの多い日本語」は一つもなく、
自信持って理解できる単語はsaxくらいのものだなと、秒速確認。
なぜ俺はここにいる?
「あなたもあの名曲「枯葉」を僕たちと一緒に演奏してみませんか?
猿でもできる超初心者ジャムセッションにようこそ!」のほうを、なぜ選ばなかったのか?
瞬速後悔。
「サックスはフロントでガンガン吹いてください」
ホテルのフロントしか知らない俺は、
穴があったらそこから逃げ出そうと必死に辺りを見まわたした。
枯葉になりたい…