手のひらを太陽に、二つめ

手のひらまつりの本部テントに行くと、
綺麗な女性が、ニッコリと微笑みながら「午後の1時からステージを用意しておきました」。
ふむふむなるほど、プログラムボードにはしっかりと1時から八丈太鼓演奏とある…。
「ひょえ〜!
おらたち、ただ遊びにきたつもりなのに。
今日はステージの邪魔にならないように、
下の川原で太鼓打って、ビール飲んでひっくり返ってようと思ってただにーっ!」
と思いつつも、ちゃーんと舞台衣裳を持ってきているYと俺…、ニヤリ。
さてさて午後1時まで、まだまだバッタのフルマラソンくらいの時間があるので、
ソプラノサックスを持って川原へ。
「Love&Piece人類みな兄弟」になる前に、おいらは自然と友達になりたいのだ。
そしてすぐさま、大自然はちっともおいらのサックスなんか相手にしてくれないことを悟り、
メダカ相手にいつもの孤独なラッパーとなる。
…メダカに逃げられ、ふて寝(-。-)。oO
川のせせらぎのやさしいホワイトノイズに包まれ熟睡、
お天とさまの容赦ない熱射にうなされて、お目覚め。
早めに昼ご飯でも食おうか思い、おまつり会場に向かって歩いていくと、どこからか、
「パァー、パァー、パァー」とラッパの音が。
振り返ると、トランペットを吹いているカッチョエーお兄さんがいた。
おぉ、お仲間だ、お仲間だ!
おいら嬉しくなって
「君も孤独なラッパーですか?
君も『何がLoveだ!Pieceだ!エコだ!ロハスだ!べらんめぇい!』とラッパを吹きながら
独りでコソコソと人類滅亡計画を建てている口ですかい?
よかったら、一緒にやりませんか?フッフッフッフッヒッヒッヒッヒッヒッー!」と近寄っていく…。