村の外れの村祭り、ピィー

3日小千谷市の病院におやじを見舞う。
献身的な看護婦さんに感激したのでメアドを聞いて口説こうと思ったが、
身動きのとれないおやじいの前では、中々チャンスがなく、泣く泣く実家の守門村へ帰ってホォーホォーと鳴く。
4日、午後から天気がいいので村外れの山道をテクテクと歩く。
この辺りの紅葉は決して美しくは、ない。
山合といっても標高がそれほど高くないせいだろうか発色が乏しい種ばかりで、枯れ木色した雑木が続く。
友達から借りたアイルランドホイッスルを目茶苦茶に吹きながらヒタヒタと歩く。
「ピィーピキピぃーのぐるでわぁぬそまプキプキーっ」奇声を織り交ぜ織り交ぜ織り交ぜ坂道をポックラポックラ登る。
最初は熊除けの為に声を上げ笛を吹きながら歩いていたのだが、
それはやがて抑圧していた奇声を発する喜びにとって代わり、
それはもう「(ノ゚O゚ノ£★ー??(゜Q。)??¶∂※ ̄▽ ̄;)@《∪(´Д`@@@^((=、/=$-・⌒≦⌒」とお祭り騒ぎでワ〜イワーイ。
「私ぃほら、見てのとおり毒々しい色しているでしょ?
私ぃ喰ったら毒がまわって死にますわよ、
およしなさい、およしなさいったらぁ」
という毒キノコ作戦の音バァージョン奇声偏。
「あんたを喰うたらそりゃ腹壊すわ」と遠くから熊が眺めていたかもしれない。