@お墓場運動会、一競技目

6日の日曜青山墓地
太陽が傾き、闇が辺りの墓石から滲み出す
冷たい風が一つ吹き抜け、黄泉の国の戸張りが落ちた
ギターノイズが闇を切り裂く悲鳴を上げ
OMランドさん主催『花見ランド08』ゲリラライブがスタートした
永眠する者を叩き起こさんばかりに烈しいビートとノイズが鳴り響く

演奏者、見に来てくれた仲間合わせて25人くらいはいただろうか、
年令もさまざま格好もそれぞれ、
おそらくみんないわゆる「人生いろいろ」の人達と思われるが
が、、
誰も彼もの頭ん中を覗いてみたら、
いつも音がギャンギュワンと鳴っているような奴ばっかで、ケラケラケラ
音楽中毒末期患者たちによるお墓場大運動会

今回うちらの演奏テーマは『ハチ公』
すぐそばには、渋谷駅で上野博士をひたすら待ち続けた忠犬ハチ公の墓がある
第一章「ハチ公と上野博士との楽しい日々」を静かに上品に演奏し始める
そろそろ、第二章「ハチ公、渋谷駅で帰らぬ博士を待つ待つ待つ、ひたすら待つ」に突入か?
と、思われた時、
がっちりしたおまわりさんが二人登場して中断
「音源発見!音源発見!」と無線で得意げに報告するおまわりさん、
なんだかやたらテンション高いぞ!w
幻のバンドの未発掘音源を見つけたような口ぶりにおかしくなりながら、推移を見守る
「下の警察署まで聞こえたぞ」言われて
アリャアリャコララと楽器を片付ける
おまわりさん帰り、しばし酒を呑んで楽しく歓談
さてと…、
そろそろ…
いいかな、と
再び再開
うちらは少しでも音を出せたので次のバンドからの再スタート
指揮者のMちゃんいわく
「今日うちらは、ハチ公が博士と楽しく過ごし続けたというハッピーエンドで終わりました」と
なかなかうまいことを言う
なればあとは酒を飲み呑み音に塗れて遊ぶだけだ!
ギターを掻きむしりながら暴れ狂う男
アンプの上に跳び乗り跳び降り、
すぐさまベーシストにフライングアタック
最後はドラムセットに頭から突っ込むという凄まじさ
すげぇエネルギーだっ!
これがパンクというものか?
まるで火の玉そのものじゃないかっ!
いいのか?
いいのだここは墓場だからw
「いいぞいいぞピューピュー」
すると、さっきとは別のおまわりさんが二人やってきた
そして、20行くらい↑戻って
おまわりさん帰り、しばし酒を呑んで楽しく歓談
さてと…、
そろそろ…
いいかな、と
OMランドさんマイクで一言
「続けます!」
カッチョいいーっ(゜▽゜)