@てのひらまつり、の、てのひらの上でぼくらは踊る編

kmと荷物を置きに、太鼓の会で借りたバンガローへと向かう
実は一週間前、太鼓のメンバー間で歴史に刻みたくなるほど激しい大激論が交わされたのだった
「予定とおりテントで一泊ね」
「飯はどーする?」
「誰が料理する?」
「コンビニ弁当は?」
「てのひらでコンビニはないでしょ」
あげくの果てには
「いーよいーよ、俺はインスタントラーメンを自分の分だけ作って食べるから」と、
師匠、
…いじける。
「やっぱテントは無理、日帰りにしよう、この年齢でテントなんて最初から無理だったんだ」
などと師匠、さらにヒートアップしたりて
それはもう、泊まり派日帰り派テント設営派バーベキュー派野菜炒め派お惣菜購入派などなどなどに入り乱れて擦った揉んだと大騒ぎ
「俺はー14日夕方に仕事終わってからkmと電車で行きますよ
相棒がテントを持っていくんで泊まりは大丈夫です」
と満面の笑みでニコリとするおいら、
このタイミングで「俺かんけーねー宣言」を高らかに宣誓して、ニヤリ
ぼくは、お人が悪いのだ。
それから先は決して口を挟みません
鳥になって俯瞰する私はカモメ
触らぬ鬼にとばっちりなし、と言ったところ
なんでこういう時に人は(正確に言うとうちの会のメンバーに限るは)子供に返ってしまうんだ、
みんなが一歩ずつ大人になれば、問題にさえならないような小さな事なのに、
おまえらまったくもって、Love&Pieceなてのひらまつりっぽくないぞー!
けどねー、端から見ている分には実にこれが面白いんな
大の大人の子供の喧嘩。

Yが「バンガロー借りたらどーですか?」
「いや今からじゃもう遅いやろ?」
「借り賃高いんじゃね?」と、みなさん否定的
「今、ネットで調べてみますよ」
「ありましたありました12畳のバンガロー」
「よし、それでいこう!」
「じゃ私、カレーを作っていくわ」
「私はクーラーボックスに氷とビール入れて持っていく」
超速台風が駆け足で去っていったみたいに空が一気に晴れ渡りニコニコしだしたみんな
「よかったよかったバンガローに決まって」
「じゃ、ラーメン屋に行きますか」
「行こう行こう腹減ったアハハハ」
一気に嵐から晴れへバコンっと

これぞ『ザ・てのひらマジックてのひら返し』

てのひらまつりは、ちっぽけな俺達よりも、遥かにでかいのだ。

追記、
↑読み直してみてなんだかんだと言いながら
1番いじわるなのは私であると判明しました
てのひらよーぼーくーをー救いたまえ〜