大晦日

東京は雲一つない快晴です
今、田舎の守門村に帰るとこです
上越新幹線車中から外を見ると
もの凄い勢いで家や畑が後方に飛んでってます
俺はそんなに急いでないのに
今年は、いろんなところで太鼓やラッパを演らせてもらいました
拍手と失笑、称賛と蔑視
というアンビバレンツな渦中にお客さまを容赦なく放り込み、
より高次元でのアウフヘーベンを引っ張り出すという僕の哲学的な試みはうまくいったでしょうか?
来年はいよいよ音楽をペシャンコにしてやろうとほくそが笑んでるところです
リズム、メロディ、ハーモニーを駆使した心地よい音楽なんてものは、
それを生業としているプロの人達が「あー気持ちいいねー、ほら聴いてごらん、あなたたちも気持ちいいでしょー。
さあ、お金ください」
とやってればよいのです。
マチュアはただひたすら自己表現を探求できます
自由があります金と時間はないけど。
プロは囚人、アマは自由人
「芸術とはなんぞや」という観点からするとプロというのはとてもかわいそーな人達なんですよ
いいなーと思ったアーテストがいたら、応援してやってください
金で買ってやってください

実は新幹線の切符を高崎までしか買っていません。
湯沢の一つ先の浦佐駅でローカルな上越線に乗り換え小出駅
そこから高校の頃、毎日喫煙場としてお世話になった懐かしい只見線守門村までいきます。
守門村越後須原駅無人でしょーか?
いつぞやは夜の8時に駅に着いたら、駅員さんがいらっしゃいませんでした。
ぼくはその時、湯沢までの切符しか持っていませんでした。
駅員さんがいないので、ぼくは湯沢から越後須原までの運賃を払いたくとも払えないというなんとも悔しい思いをしたことがあります。
ましてや今日は高崎までの切符しか買っていません。
またぼくは、あんなに悔しい思いをせねばならぬのでしょうか?
期待で、
もとい
心配で不安でしかたないです
右手に赤城の山が見えます
赤城の山で仙人みたいな生活をしている陶芸家のKさんは元気でしょうか?
一週間くらい平気で人に会わないよーな山篭り生活
日本語を忘れてしまわないか心配です
トンネルを抜けて湯沢に入りました
期待通りにトンネル抜けたら雪でした
日本海からくる湿った風が三国山脈にぶつかり新潟の中越地方に雪を降らせます
雪が降った後の乾いた空気が山を越えて東京に吹き込みます
東京が雲一つない快晴であるということは新潟では雪が降っているということなのです