@有機野菜とカメラマン前編

土曜日に仕事を終えて師匠ん家に行く。
11日に有機野菜を販売する「いのくら屋」という店のイベントで太鼓を打つのだが、
その打ち合わせと太鼓見学に店の方がいらっしゃるという
で、「まごめ会会員に召集命令」ヒーーっ(ノ><)ノ
不良会員の私は、さぼってどこか遠くへ遠くへ、例えば新井薬師のダンススタジオ辺り、はたまた鶯谷の神社の下辺りへ逃避行するという手もあったのだが、
友達のSちゃんが今日なら太鼓打ちにこれるというのでイソイソと馬込へ。
Sちゃんは、去年の5月デザインフェスタでsynchroを撮影してもらったカメラマン。
夏には馬込の太鼓稽古場に照明やら機材やらを持ち込み大騒ぎしながら俺達が太鼓を打っている姿を撮影してくれた。
それ以来、何かにつけては
「今度うちの会社のフォトスタジオに太鼓を持ち込んで太鼓を打っているところを撮影させてください」と熱心にぼくを口説く、
その度にぼくは
「私は和太鼓が嫌いだ、さらに写真に撮られるのも嫌いときたもんだ。嫌いと嫌い、マイナスとマイナスを掛けてプラスになるほど私は杓子定規な人間ではない。断然、断る。」ときっぱりと断わり続けなくてはならない。
ぼくは馬込に5時前に着いたが召集されているはずの太鼓仲間が一人もいない。
「早くきたねー」と師匠に言われて「あれー?いのくら屋さん来るの何時っすかー?えーっ7時!ガビーん(*_*)」
ぼく今日サボるつもりだったので時間をテキトーに聞いてたもん。
Sちゃんが祐天寺から自転車漕いでやってきた。5時から太鼓を打てると思ってやってきた。
30分道に迷ったと言うが今はまだ5時15分。
もう1時間半くらい道に迷ってくれたら、太鼓打ち始めに調度よかったのに、
などとも言えずに
「Sちゃん久しぶりぃー、そうなのー30分も迷ったのーそれは大変だったね、よくきたねよくきたねー、
さてと、太鼓は7時からなんだそうだスマン」。
「…」
「まーまーお茶でもどーぞ」
7時に、見るからに優しそうな「いのくら屋」さんご夫婦がいらした。
有機野菜の店を始めて25年だという。
今でこそ食の安全があちらこちらで叫ばれているが、25年も前にどれだけの人が有機野菜や無農薬野菜に関心を持っていただろうか?
どうやら、いのくら屋さんは世間さまより半周先を進んでらっしゃるようだ。
ならば、いつも世間さまより半周遅れのぼくと周回違いで同じ位置を走っているというのだろうか?
走ってる方向が反対だったりしてw。