@売れる喧嘩は売らなきゃ損々の十一発目

それに何が、気持ちいい風が吹く横浜じゃーっコラっ(−_−メ)
冬風びゅーびゅーで凍ってしまいそうじゃないか!
とりあえず吉野家に避難避難
並盛り玉子を頼みつつ再び回想に耽る
横浜にアパートを借りて「さあクラスメイトで今は保母さんをやってる気になるあの子に電話をかけて…」
と、思いきや
僕はあっという間にバイト仲間に片思い
だけど田舎から出てきたばかりのうぶな青年は告白することもできずに日々悶々ウジウジとしてた
が、やたらと楽しかったなーバイト仲間みんなでワイワイ呑んで騒いでさ
居酒屋でカラオケ大会やって叱られたりして
結局、恋愛問題のすったもんだであっちでグダグダこっちでドロドロになったり(哀しいかな僕はただの傍観者だったけど)
バイト先の副社長と険悪になったりして僅か半年で辞めたけどヤバイくらいに楽しかった。
イベントのお土産物屋で売り子のバイトだったんだが、
かわいいお客さんくると「あー、いいよいいよお代はいいよいらないよ持ってけ持ってけ俺からのプレゼントだ!」なんてしょっちゅうやってたもんだから
そりゃー鼻毛の伸びた副社長だって頭にくるはなー
どーもども、その節はすいませんでしたm(__)m
鼻毛さえなかったら完璧にカッコイイ副社長に心中で謝りながら牛丼に玉子をかける
完璧なるカッコよさをいとも簡単に粉みじんにする鼻毛の威力は凄まじい。
しかも周りの人間全てはそのことに気付いているのに当の本人だけが気付いてないというのは、なんだか不治の病を患った患者と本人に真実を告げるのをためらう家族みたいで悲劇チック
彼の悲劇は伸びている鼻毛をそっと教えてくれる友がいなかったことだ
が、我思う、友達の鼻毛が伸びているのを発見したとして俺は、君は、それを教えてあげることができるだろうか?
かなり難しい
ということは?
今日帰ったらすぐにでも鏡で確認せねばならない、
ぼくがその副社長であるのかもしれないじゃないか!
そしてこんな時、出先では決して鏡を見てはならないのだ、
もしそこにあの副社長がニンマリと笑っていたらその後の予定をどうするよ?
などと思いつつ牛丼に七味をかける
牛丼に七味をかけはじめた人って誰なんだろね?なにげにGJだと思うんだが、いかんせん吉野家の七味はほとんど味がない。
さて、その土産物屋のバイトを辞めてから二月ほどたった頃、ぼくは横浜のアパートをそのままにして5年くらい失踪してしまうのだが、
それはま、いずれまた気が向いたらということにして僕は吉野家を出た。