@今日の昼休みに屋上での七

平和島から首都高羽田線にのり羽田からそのまま横羽線
ほとんど車が走ってない早朝の首都高、久々に聴くモリワキ集合管サウンドに血が騒ぐ。
エンジンはすこぶる快調で気持ちいいのだが
スピードを上げていくと90km/hくらいでハンドルが細かく振動し始めた。
2年半前に箱根の峠でタヌキ(たぶん)を避けて華麗に転倒したことがある。
その時の衝撃でエンジンが左にバコっとずれてしまった、見た目でもわかるほどに(>_<)
タイヤとホイールのバランスは取り直したのだがフレーム自体が歪んでしまったのだろう、
スピードを出すとハンドルがブルブルガタガタと振動しだす。
が、ここでびびってアクセルを戻すわけにはいかない、間に合わなければ彼女にもう二度と会えないかもしれないのだ。
暴れるハンドルに上半身を被せて無理矢理押さえつけながらスピードをあげてゆく。
110km/h過ぎたあたりだろうかハンドルのぶれがいきなり倍になってドンっときた。
車体がグラっと左に傾き車線を斜行、壁にあっという間に吸い寄せられてゆく、
ダメだこりゃ
と思ったその時、とっさに逆ハン当てて車体を立て直したぜ
すげぇーぞ俺、単なるまぐれだろうけど。
スピードが落ちたので再び上げていく、こうなるともうリタのことなんかどうでもよくて、バイク乗りの意地と過供給されたアドレナリンだけでアクセルを一気に開けていく。
魔の110km/hを一気に駆け上がって120km/hあたりでハンドルのぶれがピタリと止まった。
カビ臭いヘルメットの中で「よしっ」と叫んだ。
130km/h、140km/h、…、そしてついにメーター読みで1●0キロ、おーっ!自己最速記録更新。
ふとオービスのことが頭に浮かんだ、あれってたしか速過ぎると写真に写らないだったけ?
何km/h以上のスピードだったら写真に写らないんだろ?などという極めて危険な考えがチラチラと。
もしこれで事故って死んだらリタのところに化けて出てやるわい、と最後にアクセルひとひねり。
朝焼けが信じられないくらいに美しい。

彼女に言おうと思ってた
「このまま遊び友達でさー、二人で馬鹿やって楽しくてさ、それでいいんじゃね?恋愛するにはおまえと俺とではあまりにも歳が離れ過ぎているからなー」と、
ブラジル行きを知るまでの話しなのだが。。