@高尾山縄文コーリング四曲目

HIROYUKIさんにメールした。
『最初SUーさんから聞いて「HIROYUKIさんとコラボができる」と嬉しくて舞い上がりました。
そして、HIROYUKIさんの火を噴くようなカリンバに対して俺のヘナチョコ太鼓じゃ相手にならないなーと不安になりました。
「けど、なんとかなるさ」
それが2、3日前までのおいらの気持ちでした。
ニ、三日前に縄文コーリングを主催する虔十の会のHPを見て「この人たちは高尾山を愛していて本気で守ろうとしているんだな」と感動しました。
縄文コーリングに集まる人々は演者たちはそれに賛同して集まってくれる
素晴らしいイベントだなーと思った。
そこで「おいらができることは何か?」と問うたのです。
HIROYUKIんと太鼓で火の噴くコラボしたいけど、おいらの技量では厳しい。
観客を盛り上げる演者はHIROYUKIさんを初め他に大勢いらっしゃる。
さて、おいらは?
で、パンクな僕は、とても高慢ちきな考えが浮かびました。
人に対してでなく山の神々に対して太鼓を打ちたいと。
獣たちのカムイ、木々のカムイ、草花のカムイ、山のカムイ、空のカムイに「神さん神さん、こっちに来てくれー、ここに来て集まったみんなを見てください、彼らは山を護るため森を護るために活動している、みんなを見てください」
おいらには神に太鼓演奏を捧げるような殊勝な心持ちはないですが、
ひょっとしたら太鼓の音で「神さん神さん来てください」と呼び寄せることはできるかも、しれない。
一言で言うと「神よ!ちょっと来い」(笑)
そんな太鼓を打ちたくなったのです。
そんな太鼓ですから、もう音楽的にメチャメチャで太鼓演奏としてもハチャメチャになりそうです。
なので今回はコラボは辞退とさせてもらいたいです。』

HIROYUKIさんからの返信をドキドキしながら開いた
『けんじ君の思いはよく伝わったよ。そんだけ一打一打に込めたいんだと思う。
俺のほうは問題ないです。けんじ君とはまたいずれ。』
読み終えた瞬間、けんじ君、安堵と感激で涙涙。

後日HIROYUKIさんが教えてくれた
「縄文コーリングのフライヤーの絵、SUーさんが二日間寝ないで描いたんだ」。

太鼓の稽古場に行くと、下打ちをやってくれるYすけが足の甲をぷっくらと腫らしていた。
「高尾山を一本歯の下駄で登ってきました。裏高尾の下りで何回も転んでしまって。圈央道の工事やってました。コンクリートの橋脚が立ち並びショックだった」。

まったくどいつもこいつも情熱一本勝負で生きてやがる!