@生けしゃあしゃあと生きてる三日

6月7日
太鼓の稽古。
結婚式で八丈太鼓を打って欲しいというカップルと
「太鼓の音が聞こえたので見学させてください」という御婦人が来場。
廻し打ちでお三方に叩いてもらったら「太鼓初めてです」と言いながら超ノリノリで打って満面の笑顔笑顔笑顔。
八丈太鼓は舞台芸ではない。
みんなで車座になって飲み食いしながら「よーし!一丁腕試しだ」と遊びで打つのが本来の姿。
だから決まった曲なんてなくそれぞれ自分の個性を爆発させて楽しむ。
素人さんも初めてさんも玄人さんもみんな同じで「太鼓でどこまで楽しくなれるか」が全て。
初めて太鼓を打つという人の心の底から沸き立つような笑顔においらは一度も勝てたためしがないのだ。

6月9日
高円寺の無力無善寺という、とびきり底辺ちっくなライブハウス。
裸にエプロン(残念、男だよ)がトレードマークで猫の餌代を稼ぐために店をやっているマスターの法師さまに、本をプレゼントした。
太鼓仲間の御婦人hグチさんが旦那さんと一緒に発行している「ねこ新聞」の100号記念エッセイ集「猫は魔術師」。
ねこ新聞とはhグチさん御夫妻が細々と発行している新聞なのだが執筆陣が超豪華、あさのあつこ 浅田次郎 小池真理子 寒川猫持 森村誠一 山田洋次さんなどなど。
この前hグチさんは養老猛さんが執筆を受けてくれたと喜んでいたな。
そんな超多忙なる著名人の方々がどうしたら発行部数の少ない趣味的新聞に執筆してくれるのか?と聞くと
「アポなしコネなしで当たって砕けろ!いきなり執筆依頼をする」のだそうです。
ポイントはたった一つ執筆依頼する著名人は「猫が好き好き大好き」であること。
ねこ新聞は日本の新聞各誌はもちろん、ついにはニューヨークタイムズで紹介されてしまったという。
個人の好きが情熱になり、その情熱が多くの人を動かして世界に広がる。
とても素敵なことです。

ぼくのプレゼントした、ねこ新聞エッセイ集をパラパラとめくりながら、いつもは女には超優しく男には素っ気ない法師さまが大層喜んでくれたので、僕はかなり嬉しくなったのだ。

マジカルズ「白いサイケデリック」。
ぼくはボーカルhリコちゃんのボイスを変態ちっくにエフェクターで加工してたのだが、
途中で機材の使い方がわからなくなったので、
ここぞとばかりに自転車のベルを鳴らし続けたよリンリンリン。
持っててよかった自転車ベル、ダイソー100円。

ねこ新聞
http://www.nekoshinbun.com/
無力無善寺
http://homepage2.nifty.com/muzenji/