「地震が起こる前に」貴重品は奥にしまわない

●貴重品は奥にしまわない

揺れって方向があるんです。
東西に揺れた場合、南北の壁に置いている家具は倒れにくい。
だけど結局は倒れますから、例えば「まず東西の壁の家具が倒れる→次に南北が倒れる」という感じになります。そうなった場合を想像してみてください。家具が錯綜して行く手を阻むのです。複雑に重なり合うので、とてもじゃないけど部屋の奥には行けません。逆に言うと、部屋の奥にいた場合、出られません(笑

もうわかると思うけど、どうしても持ち出したい貴重品は部屋の奥とか、押入にしまわないように。
「なんとか取りに行くからいいよ」って? いやいや甘い。余震が怖くてつぶれかけの家なんて入る気になれないですよ。火事が近くまで迫っている場合もある。

貴重品は、比較的家具が少ない部屋か、玄関の下駄箱にでもしまう。
これは家が倒れた場合でも重要です。貴重品を掘りだすのが楽になります。
特に玄関。
玄関は外からもアクセスしやすいし、概して狭くて小さい箱型なので丈夫です。つぶれにくい。え? 貴重品を玄関に置くなんて不用心? んー、本当の貴重品は銀行にでも預けて、当座必要な貴重品を玄関に隠しておくのはどうですか? とりあえず部屋の奥にしまっといて取り出せないよりいいでしょう?
あ、もし「緊急持ち出しグッズ」みたいなものを持っているならこれも玄関に(いらんとは思うけど)。缶詰やミネラルウォーターも奥にはしまわないように。だってせっかく備蓄していたのに取り出せないんじゃあまりに意味なし。あと、下で書くけど「メガネ」もね。