@夏の終わりに昔話、八ページ目

あなたの子供が熱によると思われる異常行動を起こしたケース。
もし子供が見えない何かに怯えてたら、「何を馬鹿なことを」とか「この子は気が違ったのだろうか」とか思わないでください。
それはあなたには見えないが確実に実在するのです。
即座に子供の手を強く握ってその場から一緒に逃げましょう。
安全な方法で真剣になって逃げてください。
あなたが真剣なら子供はあなたを信じて身を任せるだろうが、もしあなたが真剣でなかったら子供はあなたの手を振り払ってベランダから飛ぶかもしれない。
本気になって逃げろ!
助けあいながら二人三脚で逃げればよりよい信頼関係が生まれます。
安全なところまで逃げたら子供をギュっと強く抱きしめてください。
「大丈夫大丈夫、私がついてる」と声をかけながら抱きしめ続けてください。
落ち着いたらジュースでも飲みながら、何を見たのかなどを真剣になって聞いてあげてください。
手を握り「大丈夫、心配ない、あなたは私が守るから」と言い聞かせながらね。

さて問題なのは、子供が包丁を持ってあなたを襲ってきた場合どうするか?
子供は、あの時のぼくと同じでこう思っているかもしれません。
「親は宇宙人に乗り移られてしまった、俺を殺そうとしている」。
あるいは「コノヤロー親の敵討ちじゃー」くらいにまで考えがいっちゃてるかもしれない。
うーん、どうしよう?
包丁を叩き落として羽交い締めにして10分間行動を奪うことができれば落ち着くと思うのだが、スティーブンセガールじゃあるまいし。
声をかけてみて受け応えの程度で判断するしかないかな。
会話がなりたてば何とか落ち着かせることもできそうだ。
会話がなりたたなかったら、とりあえず逃げるのがいいかなー
逃げたら逃げたで心配だし。
うーん、正直、どうしたらいいかわかりません。
ケースバイケースで臨機応変にベストを尽くしてください。
とにかく誰も死なないようにしてください。
脳みその一部分の熱暴走はほんの一時です。
そんなほんの一時の熱暴走で子供が死んだとか親が殺されたとか、辛すぎる。

断言しますが、うちの親が宇宙人に乗っとられたことはたぶんないし、俺を殺そうとしたこともたぶんありません。
モウゾウはほんの一時です。
時間がたてば、ほっといても治る。
時間を味方にしてベストを尽くしてください。

モウゾウはあくまでもモウゾウ、笑い話で済ませられるからモウゾウなのです。
「モウゾウになったんだなアハハハハ」と笑いとばせられるように!