@土日は江戸に行ってきた 五日目 川越唐人揃い

れんけい寺の境内に集まったさまざまな民族衣装、色とりどり。
アフガニスタンポルトガルウズベキスタン、朝鮮、アイヌなどなどなど。
図鑑から抜け出したようなカラフル衣装を身にまとった20団体350人の唐人たち。
見ているだけで楽しいーっ!
おいらはいつもの着物で江戸時代遊び人崩れ世捨て人風味。
廻りは全て唐人(外人)衣装。俺だけ日本。なんだなんだ俺がJAPAN代表かよ!江戸の気狂い系ですいません。おまけに裸足だし(笑)
いやね、いつも太鼓打つ時、下がアスファルトだろうが砂利だろうが裸足で打ってるので、まったく足元ノーマークで何も用意してこなかったんよ。
「パレード結構歩くよー大丈夫?」「履いてきた靴でいいんじゃね?」とみんなが言うてくれるが、着物に靴はなー、
『おいらの美的感覚、根性根性ド根性!ファイト一発!感情、そして舞踏をやる者の生きざまとして許せんのじゃー!』
ま、面の皮と足の皮厚いのでなんとかなるだろ。
いよいよ出発!パレードに参加するなんておいら生まれて初めてかもしれない。
プク(中太鼓)をしゃんと肩にかけ直してaイちゃんをピッタリマークしてすぐ後ろにつく。
どのタイミングで太鼓を打っていいのかまったくわからない僕はaイちゃんの打つのを盗み見ながら撥を振り下ろさなければならない。
かわいくて美人で素敵で超やさしい先輩aイちゃんだけが頼りなのです、どうか僕を見捨てないでください。
江戸情緒たっぷりの蔵通りを太鼓を叩きながら踊りながら練り歩く。
天気は抜群にいくて沿道には観光客がわんさか、ケゲゲーンドンクグタドンクグタと賑やかに鳴らしす鳴らす!最高級に楽しーっ!
しょっちゅう太鼓打つタイミングを間違えるのはご愛嬌!
沿道の客の十人に二人はビデオカメラを構えていて五人に二人はカメラを構えていて四人に二人は携帯を構えている。
つまり半分くらいの人が私的撮影班。
tーちゃんのチマチョゴリ姿がかわいすぎてみんなのレンズが集中する。
確かに「撮影料いくら」と書いた紙を背中に貼りたくなるほど注目を浴びている。
aっこちゃんだって娘に負けてない。白くて薄い布をフワフワと身に纏い、ヒラリヒラリと踊りながら歩く。
こちらも注目の的、レンズをずらりと向けられてた。ので、すぐ前を歩いてた僕は誰かがaっこちゃんを撮ろうとする度に前に踊り出て太鼓を叩き跳んだり跳ねたり!
はかなく美しい白い妖精の前で暴れる気の狂った江戸の人。
コンストラスト激しすぎだわ。
いい写真が撮れたんじゃないか!