@NIKKO DIDGE CONNECTION vol.2ライブ編トラック4

池上暁生さんと六界さんが細い木箱から取り出したのはなんと陶器で作られたディジュリドゥ
陶芸家池上暁生作、白地に細かい模様がびっしり描かれた陶器ディジュはまさに芸術作品。
六界さんが息を吹き込むと芯のある重厚な低音が響いた。
自作カホン(これまた芸術品)を叩く池上さんがこれまためちゃくちゃ上手いのだ。
タッタカタッカタカツクトンッタカタカトクツクスタスタトンッ!速いし細かいしノリはいいわでカホン叩きの本職でしょ?みたいな上手さ。
池上カホン六界ディジュの即興セッションは楽器も演奏もプロフェッショナルな芸術だったな。
六界さんが言うには陶器ディジュは演奏が本番なのではないらしい、割れないよう搬入や搬出することが真の本番らしいです。
と、いうことは池上邸に到着してしかるべき場所に納まるまでが本番か?
ご苦労様です。どうかご無事で(笑)。

ディジュシャンティーさんの演奏が始まった。
音が太くてエッジがたっていてすげぇー気持ちいいディジュ
それをループさせた上にラップを被せていく。
ディジュとラップでリアルタイムに作りあげるダークな世界!
音といい技法といい世界観といいセンス抜群やなー!
途中、機材トラブルでマイクが拾わなくなったりしたが、めげずにディジュ一本でダークなディジュシャンティワールドを作ってた。
すっかり魅了されました。
ディジュシャンティさんのあだ名が「よしお」には思わず笑ってしまったよ。
ぼくが「本名は?」と尋ねたら「それは言えない」だって(笑)。
ほんとは「よしお」が本名でOK?

「着物を初めて着てみました」というSIMAさんはまるで着物のモデルみたいにきまりすぎていて、かっこよかった。
ちょいと遊びが好きな若旦那みたいな(笑)
SIMAさんが吹いたのはアボリジニディジュリドゥではなくてアイヌのヘニュウド、ウドの木でできているという。
一般的なディジュよりも二回りくらい小さくて、軽いが管体全体がフルに振動してるのだろうか、音には深みがある。
目をつむって聴いてると何人ものお坊さんの読経みたいでとても気持ちいい。
吹き手の細かい音のニュアンスを忠実に再現してるのだろうSIMAさんの速いリズムの刻みが繊細ですげーっ!
最後はSIMAさんと六界さんとのツインヘニュウド!
そして、二人は熱く燃えたのだった。

そのまま関東ディジュコネクションに突入!
四人のディジュがうねるうねるうねりまくって吠えまくって、たまんねー!
ぼくはもう宇宙に飛んでっていいっすかー?