お魚と野菜について 武田邦彦(中部大学)

武田邦彦(中部大学)のブログから
原発 小さい疑問 なぜ、原発近くの野菜は買ってはいけないのか?
http://takedanet.com/2011/04/post_b463.html

農業の人には悪いのですが、農業の人も「消費者に安心して食べてもらう食材」の生産に励んでおられたと思います.それが前提です.

ホウレンソウが汚染されていたとします.普段なら「ホウレンソウだけが放射線で汚染されている」という事なので、「そのホウレンソウが基準値を超えていなければ食べて良い」のです。
しかし、現在のように空気(外部線量)、それを吸い込んでの内部被曝、野菜、魚、水、土壌など全てが汚れていると、ホウレンソウも他の被曝に足さなければなりません.

原発 緊急情報(53) 海と魚
http://takedanet.com/2011/04/53_3dac.html
1)
海には、ヨウ素セシウムの他に、ストロンチウムプルトニウムも含んだ汚染水が流れた。
2)
ストロンチウムプルトニウムはまだ測定されていない。
3)
測定しているヨウ素セシウムは基準値を上回っていた。
4)
ごく一部の海や魚しか測定されていない。
5)
だから、福島沖から茨城沖、千葉沖でとれる魚を食べることはできない。
6)
特に、海底に沈むセシウムストロンチウムプルトニウムは魚ばかりではなく、貝、海藻にも取り込まれる.
7)
海外で日本製の魚を拒否しているのは、測定していないからで、理屈にあっている。
8)
放射性物質で被曝しないためには、「測っていないものは食べない」ということが大切だ。
9)
千葉から南の湘南まで海が汚染されるのは1ヶ月ぐらいかかると思うが、測っていないので、判らない。
10)
福島から湘南までの海での釣り、サーフィンを含めて「測定されるまで」は気をつけた方が良いだろう。
11)
現在は小魚、そのうち中型、さらに4ヶ月後から大型の魚に放射性物質が取り込まれる(大型の魚の放射能が増えるのは6ヶ月後).
12)
ヨウ素が初期、セシウムも早くて肉に蓄積するが、ストロンチウムプルトニウムは骨にたまるので、小魚のように「骨ごと食べる」ものはやめておいた方がよい。
13)
北海道、四国沖、九州、日本海の魚はまだ大丈夫.もしこれらの地域が汚染され始めたら、このブログで報告します。